煎茶の飲み方(2人分)
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沸騰させたお湯を湯のみ等を使い湯冷ましします。これで湯のみも温まります。
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急須の底に均等に茶葉が広がるようにします。
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湯冷まししたお湯を急須に入れ90秒。この間、急須を数回回し茶葉を踊らせます。
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各湯のみに廻し注ぎます。最後の一滴まで注ぎ切ると、二煎目も美味しくいただけます。
※二煎目について:一煎目でお茶の葉の成分は約7割抽出されてしまいます。二煎目はさっと淹れるだけで良いでしょう。熱湯をそのまま急須に注ぎ、30秒ほど抽出させてから湯のみに注いでください。
お茶の葉において大事な3大成分は「アミノ酸(テアニン)」「カテキン」「カフェイン」です。
アミノ酸(テアニン)は旨みや甘みのもとになる成分で、リラックス効果があるとされています。カテキンは苦みのもとになる成分で、ポリフェノールの1種です。一方カフェインは渋みのもとになる成分で、覚醒効果があります。
カテキンやカフェインは温度が高くなるにつれて抽出されやすくなるのに対して、アミノ酸(テアニン)はどんな温度でも抽出されやすい性質を持ちます。したがって、旨み豊かな味わいを楽しみたい時は低温で、渋みも楽しみたい時は高温で淹れるのがオススメです。
玉露の飲み方(2人分)
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沸騰させたお湯を急須に注ぎ冷まします。急須と湯のみは小ぶりのものを。
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残ったお湯は捨てて下さい。
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さきほどの湯のみのお湯を急須に入れ、120秒間待ちます。
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各湯のみに廻し注ぎます。最後の一滴まで注ぎ切ると、二煎目も美味しくいただけます。
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玉露はその製法からアミノ酸(テアニン)が豊富に含まれており、濃厚な旨みと甘みが特徴です。
玉露特有の旨みをしっかりと出すためには50度〜60度(人肌ぐらいに冷ましておくのがベスト)まで冷ましたお湯で、ゆっくりと淹れるのがポイントです。二煎目は少し熱めのお湯で風味の変化を楽しんでください。
ほうじ茶・玄米茶・番茶の飲み方(2人分)
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焙じ茶・玄米茶・番茶は香りをしっかりと出すために茶葉を多めに使います。
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沸きたてのお湯で淹れます。お湯の量は多すぎないよう気をつけて。
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お湯を入れた後、30秒間待ちます。
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各湯のみに廻し注ぎます。最後の一滴まで注ぎ切ると、二煎目も美味しくいただけます。
ほうじ茶、玄米茶、番茶は爽やかで香ばしい風味が特徴です。
サラっとした味や香りが特徴の番茶や焙じ茶。湯冷ましをせず、熱い湯を急須に直接注ぎ、煎茶よりも短い時間で注ぎ分けると一層香気を引き立てます。湯のみは厚手で大きめのものがオススメです。
抹茶の飲み方(1人分)
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ふるいを使って漉したものを入れるとダマが少なくなり、点てやすくなります。
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抹茶が浸る程度の量(約10ml)だけ水を入れます。
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茶せんを前後に動かしてツヤが出るまで抹茶を練るようにします。
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三〜四口でいただける量です。
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茶碗の底に茶せんが着かないように表面を混ぜるのがコツです。
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お好みの濃さになるように、抹茶やお湯の量を調整して下さい。
抹茶は碾茶というお茶の葉を細かく挽きあげることによって完成します。
碾茶は玉露と同じく、その製法からアミノ酸(テアニン)が豊富なお茶で、苦みのもとになるカテキンが少なめです。旨み豊かな味わいにするために低温で作ることが一般的ですが、キリッとした苦渋みを愉しみたい時は熱めのお湯で作ることもオススメです。
水出し冷茶(急須)の飲み方(2人分)
水出し冷茶は鮮やかな緑の水色と濃厚な旨みを引き出すのがポイントです。
そのために、豊かなコクと濃緑の水色が抽出されやすい深蒸し煎茶をお使いいただくのがオススメです。夏の季節のおもてなしに是非ご利用ください。
水出し冷茶(ボトル)の飲み方(2人分)
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ボトルの★マーク(750ml)まで冷水を入れます。
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蓋を取り付けた後、底の茶葉がボトル全体に広がるまで攪拌します。
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冷蔵庫に入れて約2〜3時間おきます。
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注ぎ口にフィルターがセットされているので、そのまま注げます。
冷水で抽出することによって、苦みのもとになる「カテキン」が溶け出しにくいので、旨み成分「アミノ酸(テアニン)」が引き立ちます。
フィルターインボトルを使用すると手軽にまろやかな旨みのお茶が作れるので、食事時に楽しむお茶としても大変便利です。ほうじ茶や玄米茶、紅茶など他の種類のお茶にも使えますし、茶葉以外にお好みのフルーツやハーブなどを入れると異なった風味が楽しめ、見た目にも美しいお茶が作れます。
茶葉の保存方法
涼しくてにおいの少ない冷暗所のようなところがオススメです。火の気があるところや暖房が付いている部屋などは避けてください。
出し入れの際の温度差が少ないところに保管するほうがいいのですが、冷凍庫にいれておくのもお勧めです。このとき、他の食品のにおいが付かないようにきちんと密封しておいてください。
また、急激に温度が変化すると容器の表面に水滴がつきますので、冷凍庫から出してもすぐに開けず、常温に戻してからお使いください。開封後は夏季なら半月以内、冬季なら一カ月ぐらいで飲みきるのが適当です。
できるだけ空気に触れさせないようにしておくことが大切です。
袋に入れて保管する場合は、中の空気も抜いておくと香りが飛びにくく、味も変わりにくいです。缶に入れて保管する場合も茶葉をそのまま缶に入れずに袋のままいれるほうが良いですが、茶筒に入れ替える場合は茶筒を袋に入れるとより鮮度が保てます。
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